家の裏手にある公園で雪だるまを作る。「できたね」と立ち去ろうとしたところ、案の定、息子がひどく執心の体。
そこで体と頭を分解し、1つずつ家に運ぶ。
妻がやけに張り切って雪玉を転がす。
へっぴり腰を、すれちがう人々に笑われる。
家の庭で組み立て直した。息子が雪をはぐはぐ食べながら、仕上げをほどこす。
耳をつけ、口の周辺を飾り、南天の実でボタンをつける。クマになった。
北陸出身の近所のおじさんが「こりゃ、いい雪だよ」と言っていたが、北陸と南関東はあまりにも違う。早くも翌日、クマは「でへー」という感じで崩れはじめ、
息子は、隠居の盆栽いじりのようにあちこちを微調整していたが、甲斐なく、雪だるまはムーピー(cf. 火の鳥)のように溶けていった。
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