妻の大学時代の友人&その子どもたちと海に行った。
三浦半島の奥にある浜辺で、大昔(と言っても7~8年前だが)には、地元以外の人はあまり来ない場所だった。
しかし、数年前から人が押しかけ、近隣の住民が駐車場を有料化し始め、もはや他の場所と変わりなくなっている。
僕らが穴場だと思っていた場所は、次々に穴場ではなくなる。
それほど情報収集に長けているわけではない僕らの限界なのかもしれない。独身時代にかき集めていた穴場の情報は、今の若い人たちにとってはもはや目新しい情報でも何でもなくなっている。
金をかけずに騒げる場所を求めて、あちこちうろついていた頃がなつかしい。今はその情熱もないし、アンテナも錆び付いている。年齢的に、そういうさまよい方をする時期も過ぎた。
……などと偉そうなことを言っているが、僕は当時、ほかの友人たちが発掘した場所を後で訪れて、「ほほう、こんなところがあったんですか」などと言っているだけだったので、僕のアンテナは最初から錆び付いているとも言える。妻を含む他の友人たちは熱心だったけど(この海辺も、妻が20代の頃、近くのダイビングクラブに所属していた関係で教えてもらったものだ)。
とは言うものの、当時も今も、それなりに磯遊びを楽しめる場所であることには変わりない。子どもたちにも喜んでもらえたし、有意義な一日ではあった。
子どもたち。海辺の丘の上で
夕方、日光浴をしている一組の中年カップルがいた。
息子(7歳、自閉症児)は、そのすぐそばに立っている。
男性の背中から肩にかけて見事な彫り物が施されており、息子はそれをじーーーーーーーっと眺めていた。
その横にいる連れの女性は、穏やかな表情で息子を見守ってくれている。
……父ちゃんが行くまで、そのままでいろ。
さわるなよ、絶対にさわるな。
懐かしいねぇ。みんなで行ったことがあったね。思い出しました。昔はホントにあまり混んでなかった場所なのにね。今は昔、というところですか。でも子供たちが喜んでなによりだね。ヒリヒリした肌の感触と一緒にいい思い出となって残ることでしょう。
Posted by: イワトフ | 2004.07.20 at 02:37 PM
一緒に映っているのはYちゃんの子どもらです。帰国するたびに愛国的になっています。面白いのは、子どもたちの日本語でね。しゃべる日本語は年齢とともにもちろん複雑になってきているんだけど、発音は逆にどんどん英語風になっている。ともかくイワトフに会ったらなつかしがると思うよ。
Posted by: ふくだ夫 | 2004.07.22 at 10:46 AM